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社長コラム

ほこ×たて 技術者の後記

(1)対戦で使用した機種
当社中型機を改造した
名付けて「ライオンシュレッダー エボ零号機」(非売品)です。

(2)刃先の力について  
対戦相手が本当に「その時」まで分かりませんでした。
自分の中では、どんどん「強い敵」を想像してしまいます。不安になり、急いで改造をしました。
刃先の力は駆動用ギヤの減速比変更とモータのオーバーロードを許容して最大約50tの刃先力(計算上で実際は?です)としました。
但しオーバーロードし続けた場合、モータが過熱するので、数分間で保護装置が働き停まってしまいます。だから対戦時間が、番組上の「5分間」なのです。
準備期間は一週間で、ほとんどテストもなし。撮影が終わるまで「パワーアップのしすぎで、シュレッダーが壊れるかも」と、改造してもまだ不安でした。
しかし諸先輩方が築き上げ、市場には流通していない特殊素材の金属の牙をもつ、「ライオンシュレッダー」なら、短時間のパワーアップには十分耐えうる(応力計算はしました)、と信じて対戦日を愉しみに待つこととしました。

(3)ヤシマ作戦について
私がTVの放映を「観戦中」に友人(技術者)から「あれは、近藤さんのアイデア?意味があるのですか?」とメールを頂きました。
その通り、「通常は」意味がありません。(私のアイデアです。)
また、電動機の場合「電力の集中」による能力アップは物理的にできません。モータの容量で能力が決まります。
十分な電気容量があれば他の工作機械・動力を停めても無意味です。
しかし、当社シュレッダーのテスト場はキュービクルから最も遠く、工作機械の負荷がピークに達する午後は、シュレッダーの起動ができなくなることがあります。(電圧ドロップでリレー、マグネットスイッチが吸着できなくなる)
よって、今回の対戦時間(午後2時過ぎ)と(2)のオーバーロードを考慮し、森實社長と工場長の了解を頂いて、遊び心で「ヤシマ作戦」=工場休業の実施となりました。
だから、実際は電力の集中ではなく「電圧ドロップ対策」です。
これで負けたら恥さらしですから。

(4)対戦当日
撮影中は市長や県知事の応援を頂き、プレッシャーでがちがちでした。
ただ、製作者様側の都合で「休み時間」もあり、対戦者の方と喫煙場で二人並んで「プハー」と吸ったタバコがうまく、少々落ち着くことができました。
全体に、TV画面より、意外と和やかな雰囲気でした。

(5)対戦時の電気設定
対戦相手を見てからすぐに制限トルクを切り替えられるように、4段階のスイッチボックが足元に置いてありました。
迷わず最初からMAXにして対戦に臨みました。

(6)対戦
初めは、かみ込まずに焦りましたが、すぐに「バリバリ」という轟音がして、ほっとしました。
ハードケースを破砕中の電流値から逆算すると、破砕刃にかかっていた力は最大10t以上。
日常生活では絶対ありえない数値です。(クレーン車に轢かれるとか…)
恐ろしいハードケースでした。
フジコーワ株式会社製「防弾キャリーケース PROTEX-NEO」
値段は1個 ¥525,000(税込) 
仕上がりも美しく、私も欲しいけど、中に入れるすごい物がありません・・・

(7)対戦後
対戦相手のフジコーワ株式会社の盛谷社長様より記念品を頂き、とても感謝しております。
トラベルキャリースーツケースMoving「Z-330」です。
間違っても爆薬や破砕試験に使わせません!
私の大切な旅道具をしっかり「プロテクト」してくれるでしょう。
次の旅が愉しみになるかっこいいケースです。

(8)最後に
応援して下さった皆様に感謝です。
また番組中、フジコーワ株式会社殿の素晴らしい製品と対戦相手の方に対して、失礼なことを言いました。この場を借りてお詫びいたします。
「ライオンシュレッダー」は、本当は「何でも壊せる」わけではありません。耐久性が「自慢」のリサイクル用、強力破砕機なのです。
今後ですが新品の物はできれば破砕したくないです…

取材中です。
取材中です。

タイヤ破砕の準備中
タイヤ破砕の準備中

今から対決です。
今から対決です。




「ほこたて」放送日前日まで展示会が名古屋でありました。

展示会会場は、偶然とても良い場所を割り当てられたため、大変多くの方々が
見に来られました。表示をしなくても「ほこxたて」の次週の予告を見て、気づかれた方々がもしかして?来週の「ほこxたて」?と聞かれた方が少なくありませんでした。


フジコーワ工業株式会社様から記念品を頂きました。

フジコーワ工業株式会社の盛谷社長様から記念品を頂きました。
勝利の花も「株式会社カナマル」様からいただきました。

勝利の花束と記念品のプロテックス「Z-330」
勝利の花束と記念品のプロテックス「Z-330」

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